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「誰がメアリー・セレスト号に乗っていたのか」あとがき+α

「誰がメアリー・セレスト号に乗っていたのか」

ここでは、本を作るようになった経緯とあとがきを綴っていこうと思います。
本の内容のネタバレあります。














◆誰がメアリー・セレスト号に乗っていたのか

Q.どうしてこの本を作ったんですか?

A.燃やしたかったからです

というわけで。
燃やしました、コピ本。ファイヤー。
めっちゃ楽しかった。

きっかけはタイトルにもなっているメアリー・セレスト号の逸話を思い出したことです。これ使って存在消す話をやりたいなと思いまして。
メアリー・セレスト号については調べたら出てきますのでここでは割愛。がっつり調べてみるとたのしいですよ〜

存在や記憶が消える時に本ごと燃やす、というイメージができたので、「よっしゃコピ本にして記憶が消えるページをリアルファイヤーしたろ!」がこの本を作った一番の動機です。
さすがにオフ本では出来ない所業なのでコピ本ならでは。
燃やすのとても楽しかったです。良い子だから風呂場でやりました。

最初に考えてた時点では、実は消えるのはエィスの予定でした。ジョージ視点で、エィスの姿を見なくなり、会うことがなくなり、最終的に自分の喉からエィスの歌声が出て世界からエィスの存在が消える。そんなおはなしでした。

その話を考えながら他の短編を書いてたのですが、そういえばこの二人、一人称がおなじだなと。※弊作品では二人とも「俺」です
しかも特徴的な台詞を伏せればわりと口調も似てるな、と。

と、いうわけで。
入れ替えトリック的なことを思い付きました。一人称視点ならではなことができて個人的には大満足してます。
わかりにくいところもあったと思うので、ここで流れを一通り。


【序盤から新GSに会うまで】
一人称者はジョージでありエィス。
存在も世界線もまだあやふやな状態。

【新GSと一人称者が会う】
一人称者はエィス(己をジョージと認知)
ここがスイッチの切り替えで、『ジョージが存在しなかった世界線』に完全に変わってる。
一人称者(エィス)の認知だけ歪んだまま自分をジョージだと思い込み、自分の姿がジョージに見えている。

この世界線では、最初からエィスが歌ってデビューしているのでGS自体が存在しない。
一人称者が歌わないのを、総帥はエィスが歌いたくない音源を流してくれと進言してきたからだと認識している。

【ショーをやれと言われるまで】
一人称者はエィス(己をジョージと認知)
この間やったお仕事は実際はすべてエィスの仕事だが、一人称者にはジョージに見えている。決めポーズ等も現実はエィスのもの。
ココロが親しく接するのも相手がエィスだから。

上記の通り一人称者が最近歌わない理由は、エィスが総帥に進言した我儘となっている=総帥は一人称者が歌えることを認識している
→「いい加減に自分で歌え」

【エィスと呼ばれるまで】
一人称者はエィス(記憶は本編のまま)
ボイトレしても歌っても自分の歌声がわからないのは認知の阻害。実際にはエィスの上手な歌声が出ている。
なので、ステージも大成功。観客の光も水色だけど一人称者には何色にも見えていない。

『高田馬場ジョージの歌声が観客に認められた』事実に違和感を覚えた中、メンバーに『エィス』と呼ばれて認知が完全に正常になる。
一人称者の記憶だけ本編のエィスのままなので、記憶と現実の乖離に困惑。

【総帥がジョージを知らないと言うまで】
一人称者はエィス(記憶は本編のまま)
ジョージはどこだと聞いて回るが、そもそもこの世界線にジョージは存在していないので周囲が混乱。

本編世界でジョージが成した偉業は、この世界ではすべてエィスがやったことになっている。
なんだかんだ総帥が甘いのも、エィス。

『高田馬場ジョージ』を生み出した総帥が『高田馬場ジョージ』を知らないと言うことが決定打。

【記憶が燃えるまで】
一人称者はエィス(ジョージの記憶焼失)
ジョージが存在しないことをほぼ認めつつも、最後の希望に縋るため、自分が最後に見たジョージを確認。
もちろん全部エィス。

そしてエィスがショーをする姿を見て、『この世界に高田馬場ジョージがいない』ことを受け入れる。
名前すら口から出せなくなる。抵抗するが、ジョージに関するすべてが焼失。

【ラスト】
一人称者はエィス(ジョージがいない世界線の)
記憶も認知もすべて別世界線のエィス。最初からリーダーとしてデビューし、大会でも優勝し、大人気プリズムスタァの『池袋エィス』

CDは唯一の物証だが、それをエィス自ら棄ててしまう。

【世界線】
SSS本編
→ご存知本編

この本の世界線
→本川則之が存在せず、高田馬場ジョージが生まれなかった世界。エィスは予定通りデビューし、大人気プリズムスタァになる。

【登場人物】
高田馬場ジョージ
→今回はエィスの記憶の中のみ

池袋エィス
→本編エィスの記憶と混ざってしまったため、自分をジョージだと思い込むように。

新GS
→存在しない亡霊のようなもの。歌声は高田馬場ジョージのもの。顔合わせで登場して以降、世界からも姿を消す。



ふわふわしてる部分はあえてふわふわしてるままで。一応こんな感じの設定で書きました、という記録的なものでした。
一応バッドエンド扱いでしたが、読んだ友人には「世にも奇妙な物語」と言われました。確かに。

というわけで完全に私だけが楽しい作品でした。認知の弊害と存在の喪失。いいよね。
燃やす次に楽しかったのが燃えるページの文を書いてる時でした。泣きながらがむしゃらに消えていく大切な存在に縋る姿っていいよね。
閲覧は自己責任って書いたからな。苦情は受け付けませんよ。

『高田馬場ジョージ』という存在って、ジョージとエィスが二人いて成り立つじゃないですか。
その片割れが存在しなければどうなる?というのが裏テーマでした。

今回は、ジョージが存在しなければ『高田馬場ジョージ』は消えてしまうけれど、『池袋エィス』は『池袋エィス』のままである。
そんなおはなしでした。

いつかエィスが存在しない話も書きたいけど、同じ手法は使えないなーと思ってるところです。



あとがきは、ここまで。


これ以降は完全に蛇足というか、己の備忘録になります。本を出すにあたってこんなことがありました、という記録をつらつらと綴っていきますのでもし興味があれば。


さて。
燃やしたい!!!という一心で作った本でしたが、燃やせて満足です。存在が燃えて灰になって飛んでいくのいいよね。

全体が叙述トリックで出来ていたので、書くのはめちゃくちゃ楽しくて深夜1時から5時の4時間で書き上げました。多分正気ではなかったです。狂気のSaturday Night。

最初はコピ本も文庫サイズにしたい!!!と思い、色々調べてました。コンビニではA5印刷できないし……どうしよう……と右往左往してる中みつけたのが今回印刷させていただいた秋葉原制作所様です。
A5印刷できる上にクラフト紙販売もやってる!クラフト紙やりたい!航海日誌みたいにしたい!
ということでお世話になることを決めました。

が、しかし。
実際に出来上がった文章を文庫サイズのレイアウトに入れたところ、30ページ以上になってしまいました。
コピ本で30ページはないでしょ。

というわけで、A5サイズに変更しました。
これはこれでいい感じの味が出たので気に入ってます。
しかもA5サイズのコピ本だと秋葉原制作所様は自動で折って自動でホッチキスまでしてくれる。神です。これが神だ。
ガチでみなさまにおすすめです。

そして今回最大の見せ場のファイヤー。上記にもありましたが、風呂場でやりました。めっちゃ焦げ臭くなったのでめっちゃ換気した。

当時は左半分すべて燃やす予定だったのですが、コンビニ印刷の方で試したところ、ページめくる時に押さえられなくて一緒にめくれてしまう!と気付き左下のみ燃やすことにしました。

出来るだけ煤も払ったのですが、もし汚れてしまった等あればそれは本当に申し訳ないです。謝罪します。

さて。
ファイヤーして本が出来たところで例のものを作るかとパソコンを立ち上げました。
そう、ポスターです。

しかしデカいポスターは作っていたので、こっちは小さくするつもりでした。なので2Lサイズの写真印刷にし、写真用の額に入れました。
もちろんwordで作ってます。正気ではない。

印刷したら思ってたよりも解像度が足りず、色も思ってたように出なかったので反省点。

内容が内容だけに、当日お手にとってくださった方に本当にこれでいいんですか?????とめちゃくちゃ確認したかったです。
いつもサイトで作品上げる時は好き勝手やってますが、お金を出してもらって頒布するとなると身構えてしまいますね。

ただ、この本に関してはwebで発表してもやりたいこと(燃やすこと)が出来なかったので、やるなら今しかないと突っ走りました。
私の趣味に付き合っていただき本当に感謝です。多分次はない。

そんなこんなと、やりたいことやりきったコピー本でしたがいかがでしたでしょうか。
正直不安でいっぱいなので、もし大丈夫だった方は「大丈夫だったよ」だけでも教えてくださるとめちゃくちゃ安心します。

とりあえず書いて作った身としては死ぬほど楽しかったです!!!!!!!!!!!

あと気軽に感想いただけるとうれしーです!!!!!!!!!

拍手

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「エィスがジョージに恋して、それから」あとがき+α

「エィスがジョージに恋して、それから」

本を作るようになった経緯は、別の記事にて。
ここでは、あとがきを綴っていこうと思います。
書き下ろしの中編にはがっつり、短編にはちょっぴり。こんな感じで書きましたというものです。
本の内容のネタバレあります。












◆書き下ろし中編
「エィスがジョージに恋するおはなし」

どうすればエィスがジョージに恋するのか、私なりのひとつの答えです。
エィジョにハマった当時、二人がどうしたら恋に落ちるのかわからなくて頭をひねってできた産物になります。
もちろん色んなパターンをみるのは好きなのですが、自分なりのひとつの答えを形にしようとしたのがこの話を書くきっかけです。

きっとエィスはジョージにはずっと前から惹かれていたんだろうなと。それこそ5話以前から。でも環境と矜持と心境とで、認めるどころか気付きもしないんじゃないかな〜と。

そんな彼がその恋心を認めるにはどうしたらいいのか。
そういえば5話を見ても、エィスはジョージのことをミヨちゃんから聞いただけで、ジョージの本心を何も知らない。ジョージも何も語らず、あのステージ上で一緒にジャンプを跳んだだけ。
なので、「ジョージの口からエィスの歌をどう思ってるかを聞く」が着地点でした。

実は最初にプロットを作った段階ではジョージはエィスのことを、本当に何も感じてなかったです。高田馬場ジョージにとって必要な道具だとしか。
ただ書いていく内に変わっていき、やっぱりジョージだってエィスの歌好きなんじゃないかな!?と思いプロットを少々変更したり。

結果としてこのおはなしでは、「ジョージはエィスより先にエィスの恋心に気付いてるけど、必要ないとして何も伝えず応える気もなく、かといって否定するわけではない」というスタンスになりました。
エィスの恋心に応える気はないけれど、その芽を摘むことはしない。でも、無自覚で悪い気はしないしむしろ心地よいと感じてます。ラストシーンで、覚悟を決めたエィスを見て不思議な表情してるのはそのためです。

エィスとジョージが喧嘩した時。
エィスにはジョージが何も気に留めてないように見えますが、ジョージも内心気にしてます。楽屋でも女の子に電話してないあたりがそのあらわれ。わかりにくい男にしたかったのでわかりにくいですね。
エィスくんに再び話しかけられた時は多分安心したんだと思います。わかりにくいですね。

最後のジョージの答えはさんざ悩みましたが、『高田馬場ジョージにとって欠かせないもの』であることは最初から変わりませんでした。
ジョージも、二人で『高田馬場ジョージ』であると。そう思っているのを口に出してほしかったのです。
それを好きと言わせるか、道具だと言わせるか。この辺りがなかなか決まりませんでしたが、好意も嫌悪も関係なく「良いもの」だという結論に落ち着きました。みなさんの様々なご回答お待ちしております。

話は変わりまして。
いや〜〜〜〜〜〜〜〜私攻めの赤面がしぬほど性癖なんですよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
というわけでエィスくんには思う存分赤面してもらいました。一人称の良いところは心境も書けるというところなので内心どっかんばったんしてもらいました。

そんなエィスくんの心に溢れた色が実は第2テーマです。
感情を色で表すのが好きなのでふんだんに盛り込みましたが、完成したあとこれ私以外が意味わかるのか?と不安にもなりました。大丈夫だった?

最初は、5話を経て憎悪の色は薄くなりましたが、歌をどう思ってるのかという疑問の色。
事故ちゅーしてからは嫌悪の色たっぷり。でもどこかに恋色がぽたりと滲んでます。
嫌悪感を払拭してからは恋色が一面に。これを認めたくないエィスくんが一人でもだもだしてます。
最後に、一番最初に感じた疑問の色。それが晴れて初めて恋色を認めることができました、というおはなしでした。

無自覚でジョージに恋してはいるものの、自意識としてはノンケのエィスくんなので、事故ちゅーはガチで嫌がってもらいました。

色の名前が恋だと分かっても、蓋をしたのが私のエィジョの好きなところです。
恋より愛より互いに「アイドル」「プリズムスタァ」であることを最優先してほしいのです。
結果として蓋は開けられ想いは溢れましたし、今後お付き合いをするかもしれません。それでもどんな未来でも、「アイドル」である二人をお互いに最優先してほしいですね。

私はアイドル『高田馬場ジョージ』とアイドル『池袋エィス』という完璧なる偶像が好きなので……

あとはこばなしをちょこちょこ。
時系列ばらばらです。
・エィスにルヰくんを名字と名前でどちらで呼ばせるかめっちゃ迷った
・総帥の口調難しすぎて出番削った。ごめんね
・ザシャの他メンバーはなんとなく勘付いてるけどあまり興味なし。エィジョにドライなのすき
・J○Yが刺さりすぎたのでどうしても陽が昇る窓を入れたかった。toラストシーン
・ルヰくんはSSSを経てコイバナに積極的になってほし〜〜なぁ〜〜〜
・エィジョに関係ないけど一番気に入ってる文は「事実とは異なるが、それは今更だ。徹底すればファンにとっては真実なんだから」。徹底した偶像が好き
・私もあの世界のオタクになってエィジョのBL営業浴びてぇ〜〜〜〜〜〜
・リモコン叩きつけるエィスくんはかわいい
・事故ちゅーの時にエィスは反射でジョージを守る。そういう男なんですよ池袋エィスってやつは
・トーク番組のエィスくんのやらかしは詳しくは考えてませんが多分総帥の悪口だと思います。法月仁に逆らったら業界干されるよ

実はエピローグがあったのですが雰囲気的に削ったりもしました。以下にすごい初期のプロットを載せます。

〜エピローグ〜
ギロッポンのシースーでザシャメンバーにジョージに恋したと報告エィス
でも絶対に仕事ではヘマしないから
私情は持ち込まないから
一応みんなにも関わるから知っておいてほしいと思って
みんな「あ〜〜〜〜やっぱり〜〜???」
エィ「やっぱり!?」
ファンサちゅーの反応で察してた
恥ずか死エィス
めっちゃドライなメンバー
でもなんでジョージ?????
罰ゲーム?????
エィ「いや俺だってそう思うけど!!?」
説明しようとしていや興味はないから別にと言われるエィス
距離感がありがたいようななんというか
別の話題になってみんなでお寿司わいわい食べる


エィジョにドライなメンバーが好き。

長々となりましたが、こんな感じでした。あとがきとして本に載せるにも憚られるのでこのブログにて。
まだまだ話したいことはありますがキリがないので、この辺で!


◇web掲載短編
こちらは再録した短編のあとがき。
さくっと行きたいです。

「光の海で」
MRSの円盤観てる時に思いついたはなし。
光の海で歌う声優さんをみて、いつかこれが彼らの二色になればいいなという願いを込めて。

「月光」
5話前の暗いエィスくんなので載せるか迷いましたがGOサイン。
ジョージくんの瞳って満月みがあるよねってはなし。あとエィスくんは坊ちゃんであってほしいので演奏会とか連れられてほしい。

「手のひらの熱」
エィジョにハマって最初に書いたはなし。
言わずもがな、ワンペアラブ。手を……繋いでる……と息絶え絶えになりながら書きました。

「恋の引力」
ページ数の関係で増やしたはなし。
無自覚片想いが〜〜〜〜好きで〜〜〜〜〜〜す!!!!!
不思議とうちのエィスくんはココロくんと割と仲が良い。

「質の悪い少年A」
エィスくん絶対女の子に勘違いさせて泣かせるタイプだなぁと思ったはなし。
ジョージくんはそこのところコントロールできそう。コラボでセット売りをしてきた頃に書きました。

「おそろい吸血種」
例のコラボです。左上の方。同じ仕事で浮かれる彼らはかわいいなぁというはなし。
吸血鬼じゃなく吸血種なのは別ジャンルの影響。

「Witch do you like?」
エィスくんはジョージくんの顔が好きというはなし。
アイドルの顔と普段の顔、両方知ってるエィスくんには無自覚に優越感を感じてほしい。

「打ち上げ花火」
夏のある日を書きたかったはなし。
不意に方言が零れるジョージはエィジョの宝。12話みたいにジョージを適当に持ち上げるエィスくん書きたかった。かわいいね。

「口は滑るもの」
12話みたいにジョージを適当に持ち上げようとしたら本心が滑り出たはなし。
ジョージは分かっててニヤついてます。架空の総帥に話しかけるジョージがお気に入り。

「今さらな存在」
友人のリクエストから生まれたはなし。努力を見せたがらないけど、エィスには構わないジョージ。
ジョージに歌の練習は必要ないと思ってるエィスくんいいよね。君が永遠にジョージの声だ。強引で図々しいエィスくん書けて楽しかったです。プロである二人が好き。

「君と分かち合いたくて」
陽が昇る海に行って欲しかったはなし。
当然のようにジョージと一緒に綺麗なものを見たいエィスと、その裏にある気持ちに勘付いてるけどわざわざ教えたくないジョージ。
綺麗な海辺の朝陽を描写したかった。

「恋のアルバム」
恋してからの話が少なかったので書いたはなし。
恋心自覚してからめっちゃジョージの写真撮りそうなエィスくん。図々しいエィスくんが好きパート2。多分告白まで僅か。

「耳に残るは」
エィスくんの声が好きなジョージのはなし。
この世界線は告白の返事が本当にいらないエィスと、断る気だけど悪い気はしていないジョージ。いざジョージがOK出してもエィスが拒否しそうな世界線。

「雨道小道、俄雨」
相合傘してほしかったはなし。
お付き合い後はジョージのわかりにくい愛情表現に気付くエィスくんだといいなぁ。二人の間に穏やかな時間が流れてほしい。

「なんでもない日」
なんでもない恋人同士のはなし。
シャッフルとK4Bの違いを考えてた時に思いついた。お前のだよ、と当然のように伝えるエィスくんはスパダリ度が高め。

※読まなくていいやつ※
エィスくんがトレカ趣味と小耳に挟んだけどどのレベルで何をメインにやってるのかな〜と考えるのが好き。デュ○マとかポ○カとかのイメージだけど王道に遊○王でもいい。ギャ○もわりとやってそう。カードの売買せずに全部買って保管してそう。トレーディングって知っとるかお前。プレマとか高いやつ使ってそう。お坊ちゃんエィスくんを諦めないの会。スターターをそのまま使うのか肉付けしていくのか一から自分で構築するのか。うちのエィスくんは私の趣味で一から構築してもらってます。相手してくれるのはもっぱらツルギくん。いつかカートン剥くのを付き合わされるジョージが見たい。
※ここまで※

「君を、幸せに」
例のコラボ、右下のあれから思いついたはなし。
友人から花かんむりって結婚の意味もあると言われて狂って書きました。遠い未来では同棲してほしいし二人ともスタァを続けててほしいしエィスくんはソロのお仕事しててほしい。サムシングフォーの青いものをエィスくんのカラーにしたかった。
マザーグースだと思って調べたら違う説が有力でびっくりした回。本来は「6ペンス銀貨を」で終わりなのですが、結びの歌が欲しくて作りました。このためにマザーグースの本借りてめっちゃ読んだ。最高だなマザーグース。
一番気に入ってるおはなしです。



あとがきは、ここまで。


これ以降は完全に蛇足というか、己の備忘録になります。本を出すにあたってこんなことがありました、という記録をつらつらと綴っていきますのでもし興味があれば。
阿呆ほど長くなりますので、まじで暇つぶしにどうぞ。


さて。
本を作るにあたり収録するおはなしは、サイトに掲載している短編+エィスがジョージに恋に落ちる長編にしようと決めてました。
短編は元から書いていたもの、原稿中に気分で書いたもの、レイアウトにあたって増やしたものと様々です。元々はエィスの片想いものだけを収録する予定でしたが、せっかくだし両想いも入れようと決めました。

「エィスがジョージに恋するまで」
「エィスがジョージに恋するおはなし」
「エィスがジョージに恋して、それから」
この構図はその頃にできました。いかんせん、エィスくんの無自覚片想いが好きすぎて量が多いので急遽自覚後の話を増やしたりしています。
あとはレイアウトの結果、1ページあまることになった時に1ページ分書いたりと。逆に内容がちょっとそぐわないかなと思った話は除外したりしてます。

短編はこんな感じで収録するものを決めていきました。
お察しの方はお分かりでしょうが、短いおはなし……具体的には3000字以下であればずべべっとすぐに書くタイプの人間です。
逆に長いおはなし……1万字を超えるような内容を書くのが非常に不得手であると今回痛感しました。

今回の(長編と呼ぶにも烏滸がましいので)中編ですが、私にとって初めての2万字超えの作品になりました。
苦労話はあまり書くものではありませんが、組み立てた物語の骨組みに足元から肉付けしていくのは……大変ですね……長いおはなし書ける人まじで尊敬する……すごい……神か……神だ……

まぁそんな感じで原稿が完成しました。いえーい。

問題は表紙です。
生まれてこのかたデジタル画像編集ソフトなぞペイントくらいしか触ってこなかった私はまじで何をどうすればいいのかちんぷんかんぷんでした。
最初にイラストソフトの体験版をDLして触った時の絶望感は一生忘れません。なんやあれ。

結果として友人にめちゃくちゃ救われてなんとかかんとかデータを作ることができました。ありがとう君たちがいなかったらこの本は生まれてこなかった。
デジタル絵が破滅的に向いていないと痛感しましたね……。もしも次があれば絶対どなたかに依頼しよう、そう心に決めました。

そんな紆余曲折で出来た表紙なのですが!
デザイン案は今回スペシャルサンクスさせていただいた葉室さんからいただきました!!!
エィジョを知らないのに概要伝えてめっちゃ最高の案をくださって本当にありがとうございます……この案いただいて本を絶対に出そうと心に誓いました……ありがとう……。
なので表紙のデザインはめちゃくちゃ自慢します。最高のデザイン全人類見て。最高だから。めっちゃかわいい。最高。好き。

あとカバー下に短編を書き下ろしてます。こういうのオタクすき。わかる。やりたかった。

そんなこんなで入稿しました。ぴーすぴーす。

あとの準備は色々調べて考えて楽しかったですね。
そんな中、ポスターとかあった方がいいか?と思い立ちました。
いや〜でも今回のためだけにポスタースタンド買うのもな〜デジタル絵もうできないしな〜ポスター自体がないのにな〜……

というわけで、ポスター作りました。
wordで。

わりかし自分でも阿呆かと思うのですが、wordで作りました。wordがあればなんでもできる。オフィス系は任せてほしい。しかしポスター作ったのは流石に阿呆。

デザインはインターネットで色々見て、なんとなくこんな感じかなーと思いながら自分で作りました。できたらわりと気に入ったのでよし。
小説だからやっぱり内容の文章を使っていい感じにしたいな〜と思ってたので、ちょこちょこ褒められてめっちゃうれしいです。

そうして、当日。
どきどきしながらスペースに向かい、どきどきしながらダンボールを開封しました。この間ずっと声にならない奇声をあげてました。春ですね。

初めて自分の本、というものを手にしてわーーーーーとなっておりました。
何回も言ってるんですけど、いつか自分が同人誌を作る日が来たら文庫サイズのカバー付きにしたかったので、文庫サイズのカバー付きの本が出てきてわーきゃーしてました。

ここだけの話、私は私の作品が大好きなので、私が欲しかった本が出てきてめちゃんこ嬉しかったですね。

頒布も、正直自分と友人の分以外は捌ける気はまったくしていなかったので、思ってた以上にお手にとっていただいて嬉しかったです。
当日手にとっていただいた方には本当に感謝です。

最後にちょっとだけ反省点。
・ノンブルのフォントがでかい
・余白はもうちょっとあってもよかった
・ページ数が許せば目次入れたかった
・誤字発見!!!!!!!!!
以上です。

次の予定はありませんが、もしもあれば活かしていきたいですね。

それでは、そんなこんなでこの本は出ました。
色々とありましたが、この言葉にて締めくくります。

たーーーのしかったぁーーー!!!!!!!!

あと気軽に感想もらえると嬉しいです!!!

拍手

本を出すに至るまで



この度なんとかかんとか無事に同人誌を発行するに至りましたが、どうしてこうなったか備忘録も兼ねてだらだら語ります。多分阿呆みたいに長くなりそう。暇つぶしにでも。

サブタイトルは、キンプリとエィスとジョージと私の遍歴についてのはなし。
なお私は雑食です。どの組み合わせでもおいしくいただきます。










さて。

まず私は長年オタクをやってきて時折小説を書きつつ基本は読み専の民でした。深く広くというタイプで、がっつり嵌まり込んでは抜けなくなり人生にどんどん好きが増えていく人種です。生きるのがたのしいね。

ひとつのジャンルやCPのことを常ごろ考えているタイプではなく、スイッチを切り替える方でして。好きなものはずっと好き。
言い方を変えればひとつの存在に執着、わかりやすく言えば今回のように本を出すほどに熱狂するタイプではありませんでした。
故に昔からよろずサイトを名乗ってます。好きな時に好きなものを好きなだけ、のんべんだらりと書いていくがモットーです。それだけはいつまでも変わりません。

話を戻しましょう。
元よりキンプリのオタクで、映画一作目からハマっております。正確にはRL見てたはずなんですが、たまに時間が合えばリアルタイムで見ていた程度の人間だったのでキンプリと同じシリーズと知らなかったんですよね……虹の向こうのパ〜ラダ〜イスで記憶が呼び起こされるとは。
RLはキンプリ後に全視聴してます名作だから全人類見てください。

で。
もちろんキンプラもめちゃくちゃにたのしみにしててもうぼろぼろに泣きました。ヒロ様おめでとう……あなたがキングだ……。
そんな中、新キャラ高田馬場ジョージくん。最初の印象を思い起こすと「杉田」しか出てこない……すごいよsgtさん……。
そんな彼が実は口パクで、ゴーストシンガーがいると知った時、「うわそれわたしがすきなやつだ」と思いました。今考えるとこれがエィスくんとのファーストコンタクト。名前すら知らない時期。

ぼんやりと見えてくるゴーストシンガーの彼に、同じくぼんやりとあー好きなタイプのやつだなー……と思ってました。
あのシュワルツの環境で、売り出されてるスタァのゴーストシンガー。闇抱えてそうでにこにこした覚えがあります。

そんな中、池袋エィスくんに落ちた決定的なイベントがありました。
そう、キンプリMRSです。サプライズゲストとして登場したTheシャッフル。その中心にいたジョージGS役のkbttさん。
もう円盤にもレポにも残ってない私の記憶の欠片なので、幻覚かもしれないんですけども……。彼が何度もsgtさんにお礼を言ってたり、「高田馬場ジョージのゴーストシンガーの、あっ池袋エィスって言うんですけどね!」「高田馬場ジョージ、ゴーストシンガー役……池袋!!!!!!!!エィス!!!!!!!!!!役の!!!!!」ってめちゃくちゃエィスくんの名前を強調してたり、パフォーマンスで周りを押しのけて前に出る様子を見たり、なによりもあの歌声を聴いたり。

そこで、私の中でぼんやりしていた池袋エィスくんの存在がはっきりしたというか。きっとこういう子なんだろうな、というのがkbttさんを通して見えた気がして。
なによりやっぱり、彼の歌声がめちゃくちゃ好きで。そこで私は池袋エィスくんに落ちました。
それからはらぶみっくすと恋ロを無限リピしてました。

時は流れSSS。
キンプリの新作にうきうきしていた私を横から殴りつけてきたのは、まさかの池袋エィスくんのビジュアル解禁。
正直このまま存在を闇に葬られることも覚悟していたのでめちゃくちゃびっくりしました。ああ〜〜〜〜CVにkbttさんの名前がある〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
1話からチラ見されてめちゃくちゃ嬉しかったです。まさか初めて見る君が風呂場の全裸仮面とは思わなんだ。

そして、件の5話。
実はもうその時の感情は「池袋エィスくんデビューおめでとうございます!!!!池袋エィスくんデビューおめでとうございます!!!!!!!池袋エィスくんデビューおめでとうございます!!!!!!!!!」しかなかったんですよね。
話の内容は言わずもがな最高で、池袋エィスくんは無事にデビューして、万々歳。仲良しなシャッフルちゃんの保護者目線だった。

MRSで感じたように態度悪い皮肉屋で野心ばりばりで対抗意識持っててジョージのこと大嫌いでそれでも自分の歌に自信持ってるエィスくんをお出しされて狂喜乱舞してましたね。ありがとう君のことが好きで本当によかった。

その話をしていた時に友だちに言われたのが「エィジョなの?ジョエィなの?」なんですよね。
その時は、そういう風に全然考えてなくて。実は。言われて脳内でシミュレーションまでしたんですよ。なのに、当時の私の脳内では二人がくっつくことも好きになることもなくて。実は。ここだけの話。二人ともミヨちゃんに恋して破れてる図が好きでして。
結局、その時の結論として「二人はCPじゃないかな」でした。驚きですね。私も驚いてます。

そんな私がどうしてこんなことになったのか。その答えは、テレビ放送版の……そう、EDです。
劇場版から時間が経って私の中で池袋エィスくんという存在をようやく受け止めきれた頃。それはやってきました。
某レジェンドグループの某名曲。その曲を歌う高田馬場ジョージGSのエィスくん。その凶器で後頭部を殴られ、完全に気が狂いました。

そんな。
そんなあまいこえで。
そんなやさしいそのこえで。
そんなこえで、ジョージのショーとは関係ないこのうたを、うたうんですか。
なんかもうあの歌声を聴いた瞬間から完全に気が狂いましたね。そして歌詞を見て追い討ちという名の殺戮でしたね。えっっっこの歌詞をっっあの歌声でっっっっっえっっっっいやこれだってっっっえっっっっ??????

それから完全に気が狂ってしまいました。
気が狂ってから5話を見返すと、これまで思ってもなかった感情が怒涛のように襲ってきます。なんですかワンペアLOVEて。私がお前らにLOVEだよ。二人でLOVEしろよ……。
CPにハマってそのことを考えたり小説を書いたり胸が苦しくなることは今までも多々あったのですが、それがひとつのCPに、しかもこんな激情が胸のうちから常に湧いてくるのは産まれて初めてでした。オタクのひとみんなこれ抱えてたの?すごくない?

エィスとジョージのことを語って発散したい。けど発散したら熱がもったいない。だからこの語りたい気持ちを全部作品という形にしたい。
自分が狂ったら静かになるタイプだと初めて知りました。自覚したら急に二人の話しなくなるんだもの。

自分の中で二人の存在を確立させてから、インターネットの神々の作品の海に飛び込んでは熱を加速させていました。
ありがとう神々。神々の作品で私は生かされている。マジで感謝。神々の作品生まれてくる世界にサンキュー。長文感想投げても許してほしい。匿名ツールめっちゃ助かるありがとう。ぼくはweb拍手がめっちゃすき。

それからというもの、無言で作品を上げ続ける毎日。
少し前にサイトを改装していたというのもあり、己の城で無限に好き勝手やってました。更新履歴みたらある時を境にエィジョ一色でわろた。
余談ですがちょいとした諸事情でもう二度とツイッターとピクシブには作品をあげないと決めていたので、それもあり好き勝手できる個人サイトで大暴れしてました。

ちなみに作品はエィジョが多いですが私はエィジョもジョエィもリバもCPなしも全部好きです。二人が存在するだけで世界に感謝。ありがとう。

脳内で整理して、出力できる話から形にしていって。そんな中でなかなか整理できないものがありました。
それは「どうやったら二人は恋に落ちるのか」です。フローチャートを脳内に作り、どうしたら恋に落ちるのか自覚をするのか自分なりに必死に考えました。中々自覚しねぇぞこの池袋エィスってやつ。

そうして考えてできた、私なりのエィスがジョージに恋に落ちる経緯。長くなりそうだけど、これはちゃんと形にしたいしなんなら物理的に残したい。
本にしようとはその時から考えてました。サイトに載せた短編も全部ぶち込んで。
ただ、当時は1冊だけ自分用に作って終わりのつもりでした。

それが、あれよあれよという間にサークル参加することになったのは友人たちのせいです。違った、おかげです。
机の上にスマホ置いてたら申し込みが終わってました。ほんまかおまえら。

まぁ本はどのみち作る予定だったので、せっかくなら一度くらいは出てみるかと。やるならやってやろうじゃねぇかと。
そこの詳しい経緯はまた今度。本のweb用あとがきにでも書こうと思います。

そうして紆余曲折を経て、わたし空色の初めての同人誌が誕生しました。
全方面に感謝しかない。ありがとう。世界が思ってたより優しい。世界輝いてるよ。

これからも池袋エィスと高田馬場ジョージを書いていくと思います。とりあえずイベント終わったから溜まってたネタをぽこじゃが書いていきたい。

のんべんだらりと、好き勝手気ままに気の向くままに、好きな時に好きなものを好きなだけ。
このモットーで生きてきましたが、ここ最近は、常にワンペアを無限に書きたい、に変換されてて自分で面白いです。良い感じに狂ってんな。

これからも二人のことを考えて激情を抱える日々になるとは思いますが、そんな日々がとても楽しいので全力で楽しもうと思ってます。
まさかこんなに長くなるとは自分でも思ってなかった。びっくりだよ。

気が狂った時に最初に受け止めてくれた友人、気付いたら申し込みしてカバーや表紙を手伝ってくれた友人たち、私が気が狂った様を見てキンプリに興味を持ちエィジョに堕ちてくれた友人。
そして作品をかいてくださる神々。

そのすべてに感謝を込めて。
せんきゅー!

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禁断のプリズム10おしながき





2019年11月17日

禁断のプリズム10/青海A サ79a「Untitled」

新刊
「エィスがジョージに恋して、それから」
文庫/カバー付/120P/800円

エィジョの短編と中編が詰まったおはなし



「誰がメアリー・セレスト号に乗っていたのか」
A5/コピー本/20P/200円

ジョージとエィスの暗いおはなし

CP要素なし、バッドエンドです

というわけで人生初のサークル参加と同人誌です。優しく見守ってあげてください。
なにはともあれめちゃくちゃ楽しんで作りましたので、よろしければぜひお手にとってくださいな。


こちらは目印のA3ポスターと、


2Lのミニポスターです。

どうぞよしなに

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プロフィール

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空色
性別:
非公開
自己紹介:
なんでも食べる無地雷雑食オタク
NLもBLもGLもおいしいよ

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